【開催報告】探究ってなぁに?『世界一の紙飛行機を作ろう』
2月23日は、富士山の日。
おやこそだちの会には、東京からのお客様。
頭だけお目見えした富士山に
「うわぁ。富士山が浮いてるみたいですね!」
と目をキラキラさせる子どもの様な大人、滝沢久輝さん(以下、チャーリー)が今回の講師です。
東京で、探究型通信教育タンキュークエストを仲間と営むチャーリーは、新富士駅に着いた瞬間、娘とお友達の心をわしづかみ。
「チャーリーーー!!!」
と絡みつく子ども達。
なぜ!!??
その秘密は時間がたつにつれ、明らかになっていきます。
今回は、
飛行機ってどうして飛ぶの?
〜世界一の紙飛行機を作ろう〜
をテーマに探究型学習を体感!子どもも、大人も何やるのかな〜、とワクワクしながらスタート!
最初のクイズで写真の4つの紙飛行機(1イカ飛行機、2リング飛行機、3ギネス飛行機、4巨大飛行機)で、1番飛びそうなのは、どれかを選び、その理由も考えます。
子どもからも、大人からもちゃんと、理由を聞くチャーリー。そして、発言者には、毎度、惜しみない拍手が送られます。
「どうしてかな?」「どうなると思う?」
の問いかけに、どんどん手が挙がり、
「わかった!!」
の声が会場のあちこちから、わきあがります。
3才の子だって、大勢の中で手を挙げて、選んだ理由を
「いろ」
って自分で説明できるんですね。
(スライドの枠線がお気に入りの色だった→会場は温かい笑いに包まれました)
本物を飛ばしたり、その場でできない巨大紙飛行機は、映像を使ってどれが1番飛ぶのか結果を確認して、みんな納得。
次は、普通のコピー用紙をできるだけ長く宙に浮かせる形を考える実験。それぞれが1枚の紙を思い思いの形に。くしゃっと丸めたり、端を折ったり、丸く穴を開けたり。みんなそろってよ〜いドン!で落としっこ。子どもも、大人も真剣です。
紙は縦に落とすと速く落ちるけれど、横にして落とすとゆっくり落ちる。空気の抵抗のことを分かりやすく説明してくれました。
そして、お待ちかねの紙飛行機大会。
紙飛行機の飛行距離ギネス記録を更新した方の衝撃映像(なんと69mも飛行)に心を弾ませた後、紙飛行機を折ります。ギネス記録を更新した世界一の紙飛行機をチャーリーに教わりながら折る子がいれば、独自路線で勝負に出る大人も。
子どもの部、大人の部の優勝者がなんと!親子という快挙!に会場からは、大きな拍手が。
最後に人類で初めて飛行機を作ったライト兄弟の子ども時代、有名なあの形にたどり着くまでの道のり、彼らの思考や視点、そして諦めない姿勢をまとめた映像を見ました。大人も子どもも興味津々!
人間の五感で1番入ってきやすいのが視覚。だから、映像も取り入れて学ぶ。それがtanQ流。
何より、講師のチャーリー自身が本当に楽しそうに本気で子どもと向き合っている。そんな気配に子どもは敏感に反応する。そのことを実感したtanQ出張授業でした。
授業の後、チャーリーが語ってくれたお話がとても良かったので、おすそわけです。
小さい頃は、ミニ四駆にハマり、近所のサーキットコースに通い、テレビチャンピオン優勝者を倒す程の腕前に。
解けない数学の問題にウンウン悩み、他の授業も無視してお昼まで粘ったり、とにかく一点集中型。こうと決めたらトコトンやる少年だったそう。(温かく見守ってくれた先生には今でも感謝しているとのことです。)
シングルマザーに育てられたチャーリー。日曜の夜になると「明日から仕事だわ」とため息をつく母親や周囲の大人達の姿に、大人ってつまらなそう。大人にはなりたくない!と思ったそう。
(きっと、お母様も必死でお仕事、子育てしていたんでしょうね)
そして、到来した受験勉強は、チャーリーにとって苦痛でしかありませんでした。こんなに嫌なこと、二度とやりたくない!と逆に奮起し、見事、都内の難関私立高校に入学。しかし、授業は全部居眠り。将来の夢や目標なども見出せずに悶々と過ごし、気づけばそのままエスカレーター式に大学へ。
でも、学生時代に出会った夢を熱く語る先輩がチャーリーを変えます。勧められるがままに本を読み、語り合う。
「勉強って楽しかったんだ。もっと勉強の楽しさを子どもたちに伝えるべきじゃない!?」
と気づいたチャーリーは、本来の「学び」を深めるため、東京大学の大学院に進学。経営学を学び、有数のコンサルティングファームに入社。バリバリ働くも、「元から決めていた」自分が楽しいと思える勉強を子ども達に伝えるため、会社を辞めて仲間と共にtanQを立ち上げます。
そんなtanQにある日、1人の男性が訪れます。
それは、なんと初めて会うチャーリーの実の父親でした。
初めて話す自分の父親。ポツリポツリとお互いのことを話すうち、チャーリーは、父親の人生と自分の人生がリンクしていることに気づきます。父親が若い頃に興味を持っていたこと、やってきたことに自分のやっていること、辿ってきた道が重なることに気づいたのです。親子のつながりの深さとその不思議を感じさせるエピソードに、会場からは、ため息が漏れます。
チャーリーは、話の最後をこう締めくくりました。
親自身が興味を持ったことを子どもと一緒に楽しんでいけば、それは、絶対に伝わるはず。伝わるって、僕は信じています。
だから、あなた自身が興味を持ったことを自信を持って子どもに伝えてください。それが、1番だと僕は思うんです。
tanQが気になる方は、コチラ
通信講座もありますよ!
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【参加者の声】
・今日はありがとうございました。楽しかったです。よく飛ぶ紙飛行機ができて息子はとても嬉しかったようです。
・親子で一緒に学ぶ機会を作っていただき、ありがとうございます。親の学ぶ姿から、子どもに何か伝えられたら良いなと思います。
・子供の好奇心を伸ばす工夫。 紙一枚でも、落とし方を、折ってみたりまるめてみたり、工夫するだけで発見がたくさん。 紙一枚でも、遊びや学びがたくさんあるんですね。 何か少しプラスするだけで、考える力、身につくきがしました。 親も真剣に遊んでみようと思います。