影であそぼう!原倫太郎さんとのトークタイム
富士の山ビエンナーレ作品製作中に原倫太郎さんとランチトークを行いました。
富士の山ビエンナーレ実行委員長の谷津倉さんにもご参加いただき、開催の経緯などお伺いしました。原さんが参加してくれたお子さんをあやす場面もあり、楽しいお昼ごはんでした。
影であそぼう!ワークショップでも、色んなことを聞いちゃいました。
「アーティストってどんな人??」
お母さん達は、好奇心旺盛。興味津々。
ママだって、学びたい。新しいことに触れたい。
ランチトークとワークショップのトーク内容を、編集してみなさんにも、おすそ分け。おやこそだち流アーティストトークです。
お:おやこそだちの会参加者
原:原倫太郎さん(以下、敬称略)
お:ところで、おいくつなんですか?
原:みなさんより年上だと思いますよ。。。45です。
お:お若いですね〜(笑)
作品を作る時のインスピレーションは、突然降って湧いてくるんですか?
原:いえいえ。そんな降って湧いてこないですよ。例えば、今回のビエンナーレでも色々と下調べをして、イメージが固まるまで2週間くらいウンウンうなってました。富士市は製紙工場と富士山のイメージ。昔の製紙工場がプーリー(滑車)を使って動力を伝えている絵か何かを見て、今回の作品をイメージしました。
お:どうして、オランダの大学院に留学したんですか?
原:本当は、アメリカやイギリスに行きたかったんです。でも、費用が高くて。オランダは、英語で日常生活が送れるというところも大きかったです。
お:ヨーロッパのアート文化は、日本と違いますか?
原:街中に彫刻があったりして、日常的にアートに触れる環境にあります。
日本は古典的なアートは、好きな人が多いけれど、現代アートはまだまだ。
ヨーロッパ、アメリカだけでなく、中国でも現代アートの価値が高まっている。そういった点で日本は取り残されています。
お:子どもの頃は、どんな遊びをしていましたか?
原:プラレールや、野球したり、普通の子どもと同じでしたよ。工作は好きでした。ちなみに、木のコロコロ転がるおもちゃとかは、自分の作品と原理は同じですよね。
お:親御さんは、どんな感じでしたか?美術館に行ったりもしましたか?
原:実は、母親が日本画家で祖父は、絵本の絵を描いていました。でも、日本画って子どもが見に行ってもつまらない。美術館は、あまり連れて行ってもらいませんでした。
お:やっぱり環境って大きいですね。美術館に行かなかったというのは、意外でした。
お:うちの子は絵をあまり描かないんですが、やっぱり絵は描いた方が良いですか?
原:絵は描いた方が良いと思います。でも、別に絵でなくてもスポーツでも、工作でもなんでもいいと思います。僕も絵をあまり描きませんでした。
お:絵を描かないのに、美大に行ったんですか!?
原:実は、一般の大学を目指していたんです。学力が足りなくて難しそうだったので、方向転換しました。
美大ってどこも人気で、デッサンを2年は、やらないと難しいんです。けれど、僕は、小論文で入りました。
ちなみに、音楽は小さい頃からやらないとプロになるのが難しいですが、アートはいつからでも始められるんですよ。
お:なるほど〜。
原:逆にみなさんにお聞きしたいのですが、もし、お子さんが僕のような道を選ぶと言ったら、どうしますか?
お:私は、子どもがもう進路選択しているのですが、子どもが自分で考えてやりたいと言ったなら、応援してあげたいです。
原さんのように、ご自身の技術と感性で海外に出て行くというのは、これからの時代に必要なチカラだと思います。
原:大変ですけどね(笑)。
お:原さんは、海外での活動も盛んです。海外に積極的にチャレンジするチカラは、どこで培われたのでしょう?
原:やはり、オランダに留学したことが大きかったです。一度、海外に出ることで、次に海外に行くハードルが下がる。その経験を積み重ねることが次につながっていきます。海外に出ることで日本の良いところも、悪いところも見える。日本の中にいるだけとは、違いますよね。
お:原さんが今後、やってみたいことを教えてください。
原:今度、絵本を出します。日本語を機械翻訳して英語にして、また、機械翻訳で日本語にするという試みです。以前、かぐや姫でやったのですが、今回は「おむすびころりん」です。1月に発売しますので、興味のある方は、是非。あ、宣伝になってしまいました(笑)。
お:原さんの絵本、楽しみですね。
貴重なお話を、ありがとうございました。
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